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なぜ、YouTube を視聴するのは辛いのか | Paperman の紹介

YouTube のヘビーユーザーが感じる視聴の辛さを整理し、それを乗り越えるために作った Paperman を紹介します。

Papermanのロゴと、YouTubeの新着を新聞の紙面のように並べたPapermanの画面を表示したノートPC

こんばんは、個人開発スタジオ Lambda Script の MAIRU です。

今回は YouTube の痛み について語りたいと思います。

というのも、実は私は YouTube のヘビーユーザーであり、朝の起床から夜の就寝まで暇さえあればとりあえず動画・音楽を流すといった生活をここ数年間続けています。

ショート動画の中毒にも無事に感染しています。

家にはテレビもありません。

その代わりに、チューナーレステレビ1、いわゆる、 Android TV が置いてあり、そこから YouTube を見ています。

一家団欒の時間は、TBS のバラエティ番組から Google に支配されました。

近代のニューメディアの恩恵を存分に享受しています。楽しいです。

ただ、そんな便利な世の中でも、使っているうちに辛い部分が多く見えてくるようになってきました。

本記事ではそんな issue を列挙して取り扱いつつ、個人開発者としてテクノロジーでどうにかハックし工夫とアイデアで乗り越えられないかという奮闘についてお話できればと思います。

さっそく見ていきましょう。

なぜ、YouTube を視聴するのはつらいのか

まずはそもそも なぜ、YouTube は辛いと感じるのかについていくつか考察していきたいと思います。

ここで重要なのは、決して YouTube 動画を見ることは楽しくないわけではないということです。

クリエイターの皆様には賛美の念に堪えません。

ところが楽しいからこそ辛いと感じるというある種の麻薬のような要素を感じてしまうのです。

あくまで私の感性の範囲なので科学的に再現性のある考察かは謎ですが、その思いを下記に一覧として記載してみました。

  1. 視聴機会獲得のための洗練されたサムネイルがまるでマーケティングのプロ広告
  2. そもそも動画というコンテンツの性質上、クリックしたその先には数分から数十分あるいは数時間拘束されるという確定した未来が訪れる
  3. 面白く、高品質な長時間コンテンツが大量にある
  4. ショート動画の充実と消費によって脳が汚染されて常に休まらない
  5. レコメンドシステムによるおすすめ動画の洗練によって毎日同じことの繰り返し
  6. カテゴリやジャンルといった概念が機能しておらず、常に情報の整理がされないため肉料理しかないビュッフェのよう
  7. チャンネル登録をしても通知を追いきれず、結果おすすめ動画を見る毎日
  8. 精神状態によって視聴コンテンツが左右され、生活のコントロールが阻害される

まだまだありそうですが、ざっと列挙するとこんな感じです。

賛否両論あるかとは思います。

中には、それは自分の問題では?と言いたくなるようなこともあるかもしれません。

ですが人間は弱い存在で弱い生き物です。

だったらデジタルデトックスをするなり、そもそも YouTube を使うのをやめたらどうかという短絡的な結論は出したくありません。

近代文明においてあたらしい技術に目を背けるのは本質的な解決策ではないと思うからです。

なので私はこれらの仮説に対して正面から向き合っていきたいと思います。

ただ、すべてを一つずつ見ていくには量が多く、関連していそうなものがあるので、いくつかピックアップしていきます。

サムネイルの洗練と選択

クリエイターが視聴者を獲得するうえで最も重要な要素と言われているのがサムネイルです。

現在では、補助要素としてカーソルフォーカス時のプレビューやタイトル文もその一役をかっていますが、最も重要なのは依然としてサムネイル画像と言われています。

  • 顔出しをしたほうがエンゲージメントが高い
  • 一目であの人のチャンネルだとわかるようにテーマ性をもたせたほうが良い
  • Before / After のようにスプリットレイアウトは見られやすい
  • 動画の最も強いテーマをテキストで入れたほうがよい
  • 文字は短く、太く、大きくする
  • 背景・主役・文字のコントラストを強くする
  • タイトルと同じことを書かない

少し調べるだけでも上記のような「クリック率が爆発的に伸びるサムネイルの作り方」のような情報がわんさかと出てきます。

ある種の最適解がデータ分析によって求められているということでしょう。

その再現性をクリエイターは活用し、今日に至るまで視聴者の獲得に奔走しているということです。

ただし、これらの話はあくまでクリエイター側の話です。

では、我々視聴者からするとどんな効果をもたらしているのでしょうか。

まず、動画を探す際に YouTube で最も閲覧する画面はホームだと私は思います。

そこにはあらゆる動画が Grid Layout で並べられており、いわゆるフィードと呼ばれる仕組みで無限スクロールによって次々とおすすめの動画が上がってきます。

TV の時代は、放送枠が決まっており、興味のある番組や知らない番組、興味のない番組、嫌いな番組などいろんなものが組み合わさってある程度時間というものを運営にコントロールされた中で視聴をしていました。

そのおかげか、スケジュールに合わせた自分の時間をコントロールするという技術を人々が身につけていたように思います。

この時間帯は面白い番組がないから、新しく買ったゲームでもやろうかな。

夜 19 時からはあの芸人さんの番組がやってるから、食事のときに家族で見よう。

朝の 8 時からは、毎日見てる 5 分アニメがあるからちゃんと起きなきゃ。

こんな感覚で生活の一部に溶け込んで来ていたように思います。

一方で現代の YouTube では、自分が興味のあるチャンネルやアルゴリズムによって判断されたおそらくこのアカウントは興味を示すであろう動画もたくさん流れてきます。

そして、クリエイターが視聴者獲得のために洗練されたサムネイルが無数にならべられます。

極上の料理ばかりが並ぶ、ビュッフェのように。

この YouTube アルゴリズムはとても優秀で、大抵の動画が面白く、おすすめされたことに満足することがほとんどです。

実際、YouTube で見られている時間の 70% 以上はおすすめ経由だと、2018 年に当時の YouTube の最高製品責任者が話しています2。

そうなると、YouTube はすべての動画が朝から晩まで面白いTVだということになります。

極端かもしれませんが、こういった議論はゼロヒャクで考えたほうがむしろ本質が見えやすいと思います。

では、朝から晩まで永遠に面白いTVがあったとして、人はどうなるでしょうか。

アドレナリンやドーパミンなどの快楽物質が常に視覚情報から脳に行き渡り、中毒症状を引き起こすのだと考えます。

ちなみに少し調べてみると、神経科学ではドーパミンは「気持ちいい(liking)」そのものより、「欲しい(wanting)」という気持ちを生む仕組みに深く関わっている、という考え方があるそうです3。

楽しいから見る、というより、欲しいから見てしまう。

冒頭の「楽しいからこそ辛い」という感覚は、案外このあたりにあるのかもしれません。

生活もままならなくなり、常に YouTube をつけて快楽を求め続ける。

特に暇さえあれば。しかも、無料だし。

動画拘束と脳疲労

人間は慣れる生き物です。

その環境適応能力によって、人類誕生から今日に至るまで発展してきました。

そんな YouTube 中毒に浸った私のような人間でも、生活に慣れ、適応します。

その結果、脳が常に疲れることに慣れ、環境に適応しようと回避しようとします。

私の症状としては、サムネをクリックする際にこれから起こる未来を予測するようになりました。

そう。このリンクをクリックした先には1時間39分の長編動画が待っている。

面白いのはわかっているんだ。

でも、今これを開いたら、たぶんこの後の予定はなくなる。

そんな天秤を、クリックの前に毎回かけるようになりました。

朝でも、昼休みでも、寝る前でも。時間帯は関係ありません。

というのも、最近の YouTube は体感として長時間の動画がとても増えています。

たとえば、1 時間を超える対談、2 時間のゲーム実況、ひと晩中流せる作業用 BGM。

そして視聴維持率の高い動画、つまり最後まで見られる動画ほどおすすめされるようになっていると感じます。

これにはちゃんと経緯があって、YouTube は 2012 年に、おすすめの判断材料にクリック数だけでなく視聴時間(watchtime)を加えています4。

クリックだけで評価すると、タイトルとサムネイルで釣るだけの動画が上に来てしまう。だから最後まで見られた動画を良い動画とみなそう、という発想です。

理屈としてはとても真っ当です。

ただ、視聴者の側から見ると、「長く見られる動画」ほどおすすめの上に来やすい、ということでもあります。

クリエイターもそれを知っているので、視聴維持率が落ちない構成や、長く見てもらえる尺を研究します。

サムネイルのときと同じ構図ですね。

加えて、YouTube はもうスマホの中だけのものではありません。

YouTube の CEO によると、テレビで YouTube を見る時間は世界で 1 日 10 億時間を超えていて、最も見られているチャンネル上位 100 の半数以上では、テレビが一番見られている画面だそうです5。

我が家の Android TV も、その 10 億時間に毎日せっせと貢献しています。

たとえばリビングのテレビで、長時間の動画を、次から次へ。

放送枠のない TV の完成です。

そして長時間動画の反対側にいるのが、ショート動画です。

YouTube のショート動画(Shorts)は、2025 年の時点で 1 日平均 2,000 億回以上再生されているそうです5。

長時間動画の「拘束される未来」に怯えた脳は、その隙間を 1 本数十秒の動画で埋めようとします。

1 本なら数十秒。

でも、1 本で終わらせるのは、とても難しい。

ある研究では、ショート動画への依存傾向が強い人ほど、注意機能のうち「実行制御」を反映する前頭部の脳波の指標が低く、自己制御の尺度も低いという相関が報告されています6。

相関なので、ショート動画を見るとこうなる、とまでは言えません。

ですが、ショートが止まらない私には、他人事に思えません。

長時間は重い。ショートは止まらない。

どちらを選んでも疲れる。

これが、私の言う脳疲労の正体なのだと思っています。

情報整理とメンタル

一覧の 6 番目に「カテゴリやジャンルといった概念が機能していない」と書きましたが、ここは少し補足させてください。

実は、YouTube にもカテゴリはあります。

動画を投稿するときにクリエイターが「音楽」「ゲーム」「教育」などのカテゴリを設定でき、開発者向けの API からも取得できます7。

ただ、投稿者が設定していなければうまく反映されませんし、視聴者側の UI としてはかなり深いところにあります。

少なくとも私は、カテゴリから動画を探した記憶がほとんどありません。

それが個人的な問題だと言われれば、そうかもしれません。

ですが、YouTube のほとんどのユーザーはホームのフィードしか見ていないと思っています。

視聴時間の 7 割以上がおすすめ経由という数字2も、その感覚とそれほどズレていないはずです。

チャンネル登録も、実は似た構造になっています。

チャンネルを登録すると、通知の既定は「カスタマイズされた通知のみ(Personalized)」になり、アップロードの一部だけが通知されます。どの動画を通知するかは、視聴履歴やそのチャンネルをどれくらい見ているか、動画の人気、通知を開く頻度などから YouTube が判断しているそうです8。

つまり、登録したから全部届くわけではない。

届かなかった動画は、結局ホームにたまたま流れてきたら見る、という扱いになります。

こうして、頭に入ってくる情報はいつも「たまたま流れてきた順」になります。

ニュースの隣にゲーム実況、その隣に筋トレ、その隣に誰かの炎上。

整理されないまま入ってきた情報は、整理されないまま頭の中に積もっていきます。

そして一覧の 8 番目、精神状態です。

私の場合、疲れた日や落ち込んだ日は、その気分に近い動画を見てしまいます。

もしくは逆に、自己啓発系の動画や、音楽に逃げます。

どちらも、その瞬間の自分が欲しいものです。

でも、それを選んでいるのは私の意思というより、そのときの気分とフィードの組み合わせのような気がしています。

そしておそらく、アルゴリズムはそれも学習します(ここは私の推測です)。

選択肢が多すぎると、人は選べなくなるという有名な実験があります。

スーパーの試食コーナーでジャムを 24 種類並べた場合と 6 種類並べた場合を比べると、24 種類のほうが人は集まるのに、実際に買った人の割合は 6 種類のほうが大幅に高かった、というものです9。

YouTube のホームは、ジャムが 24 種類どころではありません。

しかも、どれも極上です。

そのうえ、底がありません。

無限スクロールを設計した Aza Raskin 氏は、2018 年の BBC の取材で「脳が衝動に追いつく時間を与えなければ、人はスクロールし続けてしまう」と話し、それを作ったことに罪悪感を抱いていると語っています10。

肉料理しかないビュッフェ、と一覧に書きました。

もう少し正確に言うと、仕切りも、終わりの時間もない、極上の肉料理だけのビュッフェです。

お腹がいっぱいでも、目の前に次の皿が出てくる。

これで疲れないほうが、たぶん難しい。

YouTube を毎日読む新聞にすることで辛さを軽減することができるか

ここまで書いてきて、ひとつ思い出したことがあります。

私は祖父母に育てられました。

なので、幼い頃から新聞というものがいつも近くにありました。

白状すると、私自身には紙の新聞を読む習慣はありません。

ですが、ネットのニュースや記事は今でもよく読みますし、新聞という形そのものには、なんとなく馴染みがあります。

改めて新聞の性質を並べてみると、YouTube のホームとはほとんど真逆です。

  • 決まった時間に 1 回だけ届く
  • 紙面の大きさに限りがある
  • 誰かが編集して、大事なものから順に並べている
  • 政治、経済、スポーツ、文化と、紙面が区切られている
  • そして、読み終えられる

特に最後です。

TV の時代には放送枠がありました。

新聞には締め切りがあります。

どちらにも、「今日はここまで」という終わりがありました。

YouTube に足りないのは面白さではなく、この「今日はここまで」のほうなのではないか。

これが、Paperman の出発点です。

じゃあ YouTube を見るのをやめればいいのかというと、冒頭に書いたとおり、それは違うと思っています。

面白い動画はたくさんあるし、クリエイターの皆様の仕事は本当に尊いものです。

変えたいのは動画そのものではなく、その 入口 です。

毎朝一度だけ届いて、区切られていて、読み終えられる紙面。

その紙面を入口にして、本当に見たい動画だけを見に行く。

それで辛さが軽くなるのかは、正直まだわかりません。

なので、作って、試してみることにしました。

Paperman の開発

Paperman は、YouTube の登録チャンネルの新着を、毎朝の新聞にして届けるアプリです。

キャッチコピーは「動画を、あなただけの朝刊に。」です。

仕組みはざっくりこんな感じです。

  1. Google アカウントで連携して、YouTube の登録チャンネルを読み込む
  2. 登録チャンネルの新着動画を紙面に並べ、そのうち一部を AI(Gemini)が動画を読み取って記事にする
  3. 毎朝 6 時(日本版は東京、英語版はニューヨークの時刻)に締め切って、1 枚の紙面にする

紙面の 1 面は、トップ記事、カテゴリ別の記事、ショート動画、その他のニュース、見逃した記事(In Case You Missed It)という順に区切られています。

まさに、ビュッフェに仕切りを入れる作業です。

記事にも、いくつかこだわりがあります。

見出しで動画のタイトルをそのまま繰り返さない。煽らない。リードで結論を書く。「この動画では〜」という書き方をしない。そして、記事の最後は元の動画への導線で終える。

仕様書には「編集された記事であることが、このプロダクトの価値そのもの」と書いています。

AI が書いた記事であることは、記事ページで明記しています。

そして、紙面の締め切りについて、仕様書にはこう書きました。

読み終えられることが新聞の体験であり、締め切りはその条件である。無限に更新される一覧は同じ体験を作らない。

これが言いたくて作っている、と言ってもいいくらいの一文です。

開発を始めたのは 2025 年の 12 月で、ここまでのコミットは 1,000 件を超えました。

ただ、道のりはまっすぐではありませんでした。

最初は RSS で新着動画を取ろうとしていました。

ところが実際に試してみると、数回リクエストしただけで 404 が返ってくるようになり、使い物になりませんでした。制限されたことを示すエラーならまだしも、404 だと「動画がない」のか「制限された」のか区別がつきません。

RSS は、まるごと捨てました。

料金の設計は 4 回作り直しています。

最初は 3 つのプラン、次にウェイトリスト、その次は 1 つのプラン、そして今は「記事を作ることに課金し、読むのは無料」という形に落ち着きました。

一度は 5 月 30 日のローンチを掲げていましたが、具体的な日付を約束できなくなって、撤回しました。今の表記は「近日公開」です。

6 月は、正直ほとんど手が止まっていました。

個人開発あるあるです。

それと、ひとつ正直に書いておくと、今の Paperman は 30 分を超える動画を記事にしていません。

つまり、さっきの 1 時間 39 分の長編動画は、今のところ Paperman でも救えません。

長い動画をどう扱うかは、まだ実験の途中です。

工夫

作るうえで、自分に課したルールがいくつかあります。

動画の代替ではない

Paperman は、動画を見なくて済むようにするための道具ではありません。

記事の中の主張ごとに、元の動画のその場面(何分何秒)へ戻るリンクを付けています。

紙面は、動画へのもう一つの入口です。

YouTube の API を使うアプリには開発者ポリシーがあり、YouTube が提供する機能やコンテンツ、リンクを変更したり、置き換えたり、無効にしたりすることが禁じられています11。

入口ではあっても、代わりにはならない。

これは規約の問題でもあり、私がそうしたいという話でもあります。

クリエイターの権利を侵害しない

動画の字幕を使うのは、そのチャンネルの持ち主が許可してくれた場合だけです。その場合も、持ち主の権限を使って、YouTube の公式の API から取得します。

第三者の文字起こしサービスは使いません。一度は候補にしていましたが、持ち主の許可を得て公式の API から取る形に切り替えて、使わないことにしました。

チャンネルの持ち主から取り下げの依頼があれば、会員登録なしで受け付けて、すぐに非公開にし、持ち主であることを確認できてから 7 日以内に削除します。

そして、許可をもらっていない材料から作った記事で、お金は取りません。

「記事を作ることに課金し、読むのは無料」という今の料金の形は、ここから来ています。

YouTube の利用規約に準拠すること

出典として YouTube のブランドを表示し、サムネイルは加工せずに使い、保存したデータは 30 日で更新し、子ども向けの動画は埋め込まない。

地味ですが、こういうことを一つずつ仕様に書いて守っています。

個人開発のアプリでも、ここを雑にすると YouTube の API そのものが使えなくなってしまいます。

視聴者層の新たな確保経路

クリエイターにとってのメリットも作りたいと思っています。

チャンネルごとに、動画をテキストで読めるページを作る。日本語と英語で、翻訳して届ける。検索からも見つけてもらえる。

動画を見る時間がない人や、言葉の違う人に、テキストという入口から出会ってもらい、そこから動画に戻ってきてもらう。

とはいえ、これは読者が増えてはじめて意味を持つ話です。

なので今は、これを大きな売りにはしていません。

まとめ、今後

最後に、今の状況と、これからのことを書いておきます。

Paperman のベータローンチ

ベータ版の公開時期は、まだ決まっていません。

5 月の件で懲りたので、今回は日付を書かないでおきます。

Google への Paperman 審査

公開の前に、Google の審査が 2 つあります。

ひとつは OAuth の審査です。Google アカウントで連携して YouTube のデータを読むアプリは、Google の審査を通らないと一般公開できません。

もうひとつは YouTube API の審査です。YouTube の API には 1 日に使える量(quota)の上限があり、今の上限だと、字幕を使った記事は 1 日に 13 本程度、新しく迎えられる読者は 1 日に 25 人程度しか捌けません。

上限を引き上げるには、規約を守っているかの監査を受ける必要があります。

そして、もし監査に落ちると、API が使えなくなって、Paperman そのものが止まります。

正直、けっこう怖いです。

クリエイターの皆様へ

実は、まだどのクリエイターにも声をかけていません。

これから、少しずつお願いしていこうと思っています。

もしこの記事を読んで、面白そうだと思ってくださったクリエイターの方がいたら、ぜひ連絡をください。


YouTube は楽しいです。

だからこそ、嫌いになりたくありません。

Paperman で今回の課題をすべて解決できるかは、わかりません。

ですが、YouTube との付き合い方の新しい形として、世の中で実験してみる価値はあると思っています。

うまくいったら、また報告します。

うまくいかなくても、たぶん報告します。

今日はこのへんで。

Footnotes

  1. 日本ではTVチューナーがついた機体だと公共放送NHKの受信料を支払わなければいけないため、チューナーが内蔵されていないTVが近年好まれている。ただし 2025 年 10 月からは、チューナーのないテレビやスマホでも、NHK のネット配信の受信を自分で開始した場合は受信契約が必要になった(日本放送協会受信規約(令和 7 年 10 月 1 日施行)、NHK 受信料の窓口「受信料の金額について」、放送法 第 64 条)。 ↩

  2. Joan E. Solsman, "CES 2018: YouTube's AI recommendations drive 70 percent of viewing", CNET, 2018 年 1 月 10 日。当時の YouTube の最高製品責任者 Neal Mohan 氏の CES での発言。 ↩ ↩2

  3. K. C. Berridge, T. E. Robinson, "Liking, wanting, and the incentive-sensitization theory of addiction", American Psychologist, 2016。 ↩

  4. Cristos Goodrow, "On YouTube's recommendation system", YouTube Official Blog, 2021 年 9 月 15 日。 ↩

  5. Neal Mohan, "Neal Mohan at Cannes Lions 2025: What 20 years of YouTube reveals about creativity's future", YouTube Official Blog, 2025 年 6 月 18 日。 ↩ ↩2

  6. T. Yan ほか, "Mobile phone short video use negatively impacts attention functions: an EEG study", Frontiers in Human Neuroscience, 2024。 ↩

  7. "VideoCategories", YouTube Data API, Google for Developers。 ↩

  8. "Manage YouTube notifications", YouTube Help。 ↩

  9. S. S. Iyengar, M. R. Lepper, "When choice is demotivating: Can one desire too much of a good thing?", Journal of Personality and Social Psychology, 2000。 ↩

  10. "Social media apps are 'deliberately' addictive to users", BBC News, 2018 年。 ↩

  11. "YouTube API Services - Developer Policies", Google for Developers。 ↩

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